最近読んだ本の感想

病院の待ち時間は本を読む

私は、定期的に病院に通院しているのですが、予約していても、時間通りに診察の順番が来ない時もあります。その時のために、必ずといっていい程、本を持っていきます。
家には、まだ読んでいない本がたいてい何冊かはスタンバイしています。
その中から出かける前に選んで、バッグの中に忍ばせます。
診察は、早く終わるに越したことはないのですが、待ち時間が長くなるときに時間を持て余すよりは、有意義に時間が使えます。

「とわの庭」を読んで感じたこと

最近読んだ本は、小川 糸さんの「とわの庭」です。

自分が周りと比べてなにかが足りなかったり、できることが少なくても、それを受け入れて、自分ができることを自分らしくやることができる。
それができる人が、強い人なんだと思いました。

私は、読んでいる途中、語が進むにつれて、読み進めるのが辛くなってきました。
もし、途中で読むのを止めてしまっていたら、そして、そのまま何日か過ぎてしまっていたら、私は、もう一度本を開いて読まなかったかもしれません。

苦しみやこころの痛みは、その人だけのものです。そのものの、大きさや、深さは、その人だけにしか分からないと思っています。それを自分の中に受け入れて、前を向いて生きていける人は、ほんとうに強い人だと思います。